tatsuro1973の日記

歌舞伎、文楽、落語を中心に古典芸能について綴ろうと思います。それと日々の暮らしについてもです。

片岡秀太郎、豊竹咲太夫 人間国宝に認定

関西の歌舞伎 文楽のファンにとってうれしいお知らせが飛び込んできた。

歌舞伎の片岡秀太郎さんと文楽豊竹咲太夫さんが人間国宝に認定された。

あと歌舞伎の義太夫の竹本葵太夫さんも人間国宝に認定されている。

秀太郎さんは上方歌舞伎には欠くことのできない貴重な女形の役者さんで、吉田屋のおかみ、封印切のおえんなど上方の色町の女性を演じさせたらこの人以外にあり得ないといった役者さんです。艶のある情の濃く、どこか冷めた目線をもつ茶屋の女性は一見の価値はあります。弟に仁左衛門がいて、実力こそあれあまり日の当たることの少なかった役者さんにスポットらいとが浴びるのはうれしいです。

文楽豊竹咲太夫さんは文楽太夫さんで現在唯一人の語りの最高峰の切場語り、文楽の語りで重要な場面を語る のひとりです。声量が豊かで、重厚な語り口の太夫さんで八代目竹本綱太夫さんのご子息に当たられます。

実力があり、文楽の語りのトップの人であるが、もう少し文楽を引っ張ってもらえたらばと思います。文楽も評価されるようになり、世代交代も進んで若手が実力を発揮できるようになってきているのでもっとリーダーシップをいう思いがあります。

太夫さんは歌舞伎の義太夫の語りを務めている方で、歌舞伎の演目の重要なレパートリーである義太夫狂言義太夫を語る人で歌舞伎において重要な人物です。今回、歌舞伎の陰で重要な方が人間国宝に認定されることはとてもうれしいことですし、ありがたいことです。