tatsuro1973の日記

歌舞伎、文楽、落語を中心に古典芸能について綴ろうと思います。それと日々の暮らしについてもです。

れいわ新選組

今回の参院選は人生で初めて選挙というものが興味深く面白く感じさせてくれた選挙であった。

何がそうさせたのかといえば山本太郎さんが率いるれいわ新選組のおかげです。


れいわ新選組、参院選候補予定者を発表(2019年7月3日)

まず驚かされたのは参院選での候補者の発表でした。

重度の障害者である

ふなご やすひこ(比例代表・特定枠1) | れいわ新選組

木村 英子(比例代表・特定枠2) | れいわ新選組

を候補者に挙げたことにあった。後で特定枠を使って彼らを優先的に当選できるようにしている。このふたりを候補者に掲げた意味は多い。

いま、マイノリティにとって障害者も含めて自分たちの抱える問題は自分たち自身で解決していかなければならないという認識で動いている。日本では当事者というよりも政党や弁護士などの彼らの代理人みたいな人が変わって問題の解決を図ろうとしていた。

それでは問題の解決はならないし、いまの日本では社会保障は脆弱なままである。

ならばということで今回の参院選で立候補して当事者による当事者のための政治をというメッセージをれいわ新選組参院選での立候補予定者の説明において理解した。

この動画で山本太郎についてはあまり関心を持っていなかったが今回の一連の参院選の流れをみていると政治家の嗅覚とセンスは並外れてすごいものがあるなと感じ取れた。

もし、ふなごさん、木村さんが当選すれば国会の設備というものはおのずとバリアフリーに向けて変えていかなければならないし、日本が当事者による当事者のための政治が始まったことへのメッセージが誰が見てもはっきりとする。

そこから今回の参院選は比例についてはれいわ新選組に投票することを決める。

あとれいわ新選組の候補者はふなごさん、木村さんをはじめ、マイノリティ、当事者というキーワードで当てはめることのできる個性ある一騎当千にあてはまるような面々であった。


馬選挙路上ライブファイナル in 通天閣 20190720

馬を使っての独特の選挙戦を展開した安冨歩さん、子供を守ろうというテーマで全国各地で演説をある。個人的には初めの自分も虐待サバイバーで今もその後遺症に苦しんでいると告白された演説には胸が熱くなった。ユニークなのは自分の知り合いも含めて安冨さんの演説や選挙戦のスタイルに心を癒されたといったひとが結構いる。

あまり演説などで癒されることはあまり聞いたことはない。


れいわ新選組からスター誕生!「てるちゃん」【渡辺てる子】演説

あと非正規の当事者として立候補した渡辺てる子さんの最初の演説には心を打たれました。演説というよりはロックのコンサートを聴いているような感じでした。

よく渡辺さんのような候補者を探したものだなと山本太郎の人を見る目に驚かされました。渡辺さん自身、非正規の経験者でホームレスの経験もされたこともある当事者のひとりです。演説には非正規の当事者を代表しているという気迫でみなぎっていました。

他にもいろいろ個性的な面々で満ち溢れるれいわ新選組でした。

山本太郎さん自身も演説がうまく、演説の最中で野次を飛ばされてもそれを受け止めて話していくということにはただ感動するばかりでした。

あと数値を上げて税率のあがっ消費税の使われ方など具体例をあげて話していくくだりは説得力があります。この頃は山本太郎さんのことはポピュリストとして批判する人がでているが演説を聞いている限りにおいてそれがいえるのかと疑問に感じます。

最低賃金を時給1500円にするなどこれって今の社会の現状を踏まえると妥当な数値でもありますし、非正規が当たり前のようになってきている、働き方が多様性を富んできた時代にマッチした数値ではないかと感じなくもありません。

今回の参院選はれいわ新選組が2議席取れて、政党としての要件を満たせれ十分であると思っていました。

結果としてそれがクリアできてうれしかったです。

といってもはじまりのはじまりです。

政策の実行できる政党としてどこまでがんばっていけるのか、これからが試される正念場ではないかと感じています。

これまでいろいろ政党と見ていましたが、世論に浮かれて政策や足元を固めきれずに埋没した政党を数多く見てきています。それが多くの若者が政治に足を向けなくなった原因のひとつと思います。

公約として掲げた政策をどこまで現実に近づけていけるのか、注目して国会などを見ていきたいと思っています。

今回の参院選は自分にとって身近に感じることのできた選挙でした.

れいわ新選組についてはおいおい折に触れて書いていこうと考えています。