天神寄席 能と落語の源平合戦
25日の日曜日に繁昌亭にて天神寄席を聞く。
毎月25日の天神様の命日に因んで開かれる寄席です。
今回は途中の鼎談に能楽師の山本能楽堂の山本章弘さんを呼び、源平合戦に絡んだ落語がその前後を挟む。
はじめは吉坊さんの「高砂や」
結婚式の高砂やの謡をめぐる落語。
吉坊さんの落語は何度かきいているがしばらく聞かないうちに落語のトーンがチェンジしたかなと感じながら聞く。テンポよくサゲまでさらさらと持っていくのがいい。
松枝さんの「袈裟御前」
これは文覚上人に因んだ落語で冒頭で松枝さんがいってたようにサゲがばかばかしい。
そうはいってもところどころで小話を入れて進めていくあたりはなかなかの力量です。
坊枝さんの「舟弁慶」
能の舟弁慶を夫婦喧嘩にとりいれた落語です。
丁寧に演じているが枝雀さんで聞いているためがパワーの足りなさが目立つ。
鼎談
能楽師の山本章弘さんを招いての鼎談。
能はお客さんに冷たい演劇であること、能は室町時代のことば、やり方をそのまま受け継いでやっているのでよくわからないとのこと。
能は見ていて感性が受け入れるのであれば好きになれるとのことです。
感性が受け入れられるかどうかが古典芸能を見ていくためには大切なことかと思います。
銀瓶さんの「景清」
目が見えなくなった職人さんが目が明くことを神社に願掛けをしてさまざまなトラブルにあいながらも目が開くという落語。
銀瓶さんの落語は去年あたりからちょくちょく聞いている。
丁寧で淡々とこなしていく落語がいいです。
しかし所々で睡魔に襲われて寝てしまうわたしがつらかったです。