中村莟玉
中村梅丸さんが莟玉を襲名し、梅玉さんの養子となることを知って、梅玉さんの高砂屋は梅玉さんで終わるのではなく、今後も高砂屋の屋号は残していくものと考える。
また、梅玉は六世中村歌右衛門の養子に当たることから、歌右衛門の系統も残ることを意味している。
梅丸君は若手で実力もあり立役や女形もこなせる実力派なのでこの襲名を機に力を伸ばしてほしい。養父である梅玉さんの品があって端正な芝居は受け継いでもらいたい。
11月の襲名で菊畑の虎蔵を演じる。
虎蔵は若衆の役で牛若丸、義経の仮の名前であり、義太夫にのってやっていく芝居があるのでけっこうな演技力が求められるし、養父である梅玉の当たり役である。
梅玉は関西にゆかりのある名称で3代目は伝説とされる名女形である。
それがいろいろ事情があって江戸の歌舞伎役者の名称として残ることになった。
いいことやけど、なんだかなあの感じである。